防犯カメラの設置にお悩みの方に、有益な情報を週1~2回のブログでお届けするシリーズものです。
第二回は、防犯カメラの種類と選び方を分かりやすくお伝えしたいと思います。
防犯カメラの種類と選び方
防犯カメラを選ぶ際には、目的や設置場所に合わせた機能を理解し、最適なタイプを選定することが重要です。以下では、主要なカメラの種類や性能、設置環境に応じた選び方について解説します。
- IPカメラ vs アナログカメラ
防犯カメラは大きく「IPカメラ」と「アナログカメラ」に分けられます。
それぞれの特徴やメリット・デメリットを比較し、目的に応じた選択が必要です。
項目 | IPカメラ | アナログカメラ |
映像品質 | 高画質(HD、フルHD、4K対応など) | 標準画質が主流(低解像度) |
配線方法 | LANケーブルを利用(PoE対応で電源供給可能) | 専用ケーブルが必要(電源ケーブルも別途必要) |
遠隔監視 | インターネット接続でスマホやPCから遠隔確認可能 | 基本的に遠隔監視は非対応(機器による) |
設置コスト | 導入コストは高め(高機能な分、費用がかかる) | 導入コストは低め |
柔軟性 | 多拠点管理やAI分析など高度な機能が搭載可能 | シンプルなシステムで、特別な機能は少ない |
録画方式 | クラウド保存・ネットワーク録画が可能 | ローカル録画(DVR録画機が必要) |
選び方のポイント
- IPカメラ:高画質や遠隔監視、スマートな管理を求める場合や広い範囲を監視する場合に適しています。
- アナログカメラ:コストを抑えつつ、シンプルな監視が求められる場合に適しています。小規模施設や限定されたエリアでの利用が多いです。
- カメラの画質と画角の選び方
防犯カメラの「画質」と「画角(視野角)」は、監視目的や設置環境に大きく影響します。
① 画質の選び方
- HD(720p):一般的な監視には十分な解像度。小規模エリア向け。
- フルHD(1080p):人物や車両の識別が必要な場所。店舗やオフィスに最適。
- 4K画質:広範囲を高精細に監視。工場や大型施設、重要施設に適しています。
画質が高いほど、映像の詳細が確認しやすくなりますが、データ容量や録画機の負担も増えます。適切な画質を選ぶことが重要です。
② 画角(視野角)の選び方
- 広角レンズ(視野角120°以上):広い範囲を一度に監視できるため、出入口や駐車場、店舗内などの監視に適しています。
- 標準レンズ(視野角60°~90°):特定の場所をしっかりと監視する場合に最適。
- ズーム機能搭載カメラ:遠くの人物や物体を詳細に確認する場合に役立ちます。
工場のラインや大型敷地の監視に向いています。
選び方のポイント
- 「広角レンズ」:広いエリアを1台のカメラでカバーしたい場合。
- 「ズーム機能」:特定のポイントを詳細に監視したい場合。
- 屋内・屋外用カメラの違い
設置場所によって、防犯カメラに求められる機能や性能が異なります。
屋内用と屋外用の特徴を理解し、適切なタイプを選定しましょう。
① 屋内用カメラの特徴
- 設置場所:オフィス、店舗、施設内、エントランス、通路など。
- デザイン:小型で目立ちにくい形状が多く、インテリアに馴染むデザインが主流。
- 機能:防水・防塵性能は必要ないが、暗所撮影や広角機能が重視されます。
② 屋外用カメラの特徴
- 設置場所:駐車場、工場敷地、建物外壁、エントランス周辺など。
- 防水・防塵性能:IP66やIP67規格に対応し、雨や埃に強い構造が必要です。
- 耐久性:強風や寒暖差にも耐える堅牢な設計が求められます。
- 赤外線暗視機能:夜間でも鮮明な映像を記録する機能が必要です。
- 防犯機能:威嚇効果を高めるために、カメラの存在が分かりやすい設計も選択肢の一つです。
まとめ:防犯カメラの選定ポイント
- 目的に応じた種類の選択
- IPカメラ:高機能・高画質・遠隔監視向け
- アナログカメラ:コスト重視・シンプルな監視向け
- 画質・画角の適正選定
- 広範囲の監視か、特定エリアの詳細監視かを考慮し、適切な画質とレンズを選びましょう。
- 設置場所に適した性能
- 屋外設置なら防水・防塵機能や耐久性、屋内ならデザイン性や目立たない形状を重視。
これらのポイントを押さえることで、用途や設置環境に最適な防犯カメラを選び、効果的な監視システムを構築できます。